「自分の生きがい」
阿部良助さん:
「初めの頃は、地域の人たちもこれを楽しみにみんな集まって来て。本当にあの頃は、より所がなかったから。みんなで来て笑いながらやったんだけど。でも、だんだん集まらなくなったということは(今の)自分の生活ができているということ」

それでもサクラの成長を見守ることが「自分の生きがい」だと話します。

阿部良助さん:
「きのうまでつぼみでも2日経つとすっかり真っ赤になっている。1週間以上はぐるぐる回っていて眺められる。きょうはこっちがきれいだなとか、それが今の楽しみ」

13日は、植樹に協力した長野県の団体も作業を手伝いました。

戸隠大山桜の会 里野龍平さん:
「阿部さんも深い傷を負っている。孫を2人亡くしているから。私も同じ思いでやっている」

作業の後には、近くのカフェで地元産のカキを振る舞い、久しぶりの交流を楽しみました。今週末には、見頃を迎えそうだという鎮魂のサクラ。阿部さんたちは、これからも成長を見守っていきます。