“アルマゲドン将軍”が軍事作戦の総司令官に…シリアでは生物兵器使用も

ーー『アルマゲドン将軍』ことセルゲイ・スロビキン航空宇宙軍総司令官が10月上旬にウクライナでの軍事作戦の総司令官に任命されました。ロシアメディアでは『核の使用』を示唆したこともあるということですが、どんな人物なのでしょうか?
「過去にシリアで化学兵器・生物兵器を使ったと言われていますけども、プーチン大統領から勲章である『英雄賞』をもらっているんですね。彼は非常に残忍なやり方を行使するということで、ウクライナへの軍事侵攻では司令官の1人だったんですね、その時に弾幕砲火といって幕のように焼夷弾を投げることをやったと言われています」

ーースロビキン司令官が『非常に困難な状況だ』と弱気にも見える発言をしているということですが、その点はいかがでしょうか?
「弱気のように見えますが、今後ロシアが反撃していくための正当性を国内で世論作りできるわけなんんですね」

イギリスの首相辞任…ロシアの『核実験』に拍車か

ーーNATOのリーダー格であるイギリスではトラス首相が辞任を表明しました。このことはどのような影響がありますでしょうか?
「核実験のチャンスだという思惑もあります。非常に緊迫していまして、10月17日から北海、イギリスの東側ですが、この辺りでNATOが軍事演習しているんですね。それに対してロシアが、グロム(核戦力運用部隊による定例の大規模演習)で『核実験』をするんじゃないかと言われています。10月末までのNATOの軍事演習に対抗して核実験をするということで、これまでウクライナとロシアの対立構図でしたが今週になって一気にNATO対ロシアの構図が見えてきたんですね」

ーーイギリスのトラス首相の辞任のタイミングも関係しているんでしょうか?
「NATOと言ったらアメリカとイギリスの2つの軍が非常に中軸なんですね。イギリスのすぐ東側で軍事演習が行われ、イギリスのリーダーが辞任を発表して、イギリスが混乱している。このタイミングでロシアが核実験をするんじゃないかと言われてるんですね」

(2022年10月21日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)