「好きな人と手を繋げない」「なりたい職業を諦めた」という声も

TBS報道局 社会部 大屋記者:
多汗症という病気は、汗が多く出る病気だと徐々に広まりつつはありますが、日常生活のどういった場面で支障が出ているのかというのは、なかなか想像が難しい部分があると思います。
「解答用紙が破ける」などの他にも、鉄棒から落下してしまう、箸が滑ってしまう、鉛筆が滑るのでテストのときに書きづらいなどというお話がありました。
高柳キャスター:
「汗をかく」というと我々も同じかと思いますが、実際にはそうではない「多汗症」という症状をどう感じましたか?
日比キャスター:
汗かきということをある種のキャラクターのように決めつけるのはよくないと改めて思いました。少しでも悩んだら受診していいということですよね。

TBS報道局 社会部 大屋記者:
小学4年生の男の子は、「汗で手が滑るのでペットボトルの蓋が開けられない。小学1年生の妹にいつも開けてもらっている」と話していました。
20代の女性からは、「ゲーム機が頻繁に壊れる」。50代男性からは「トランペットが錆びる。体温調節ができず暑いか寒いか分からない」という声も聞かれました。
高柳キャスター:
このように目に見える部分だけではなく、精神的な負担もかなりありそうです。

TBS報道局 社会部 大屋記者:
「はないちもんめ」で手汗がひどいので、なかなか選んでもらえず最後まで残ってしまった、好きな人と手を繋げない、なりたい職業を諦めたという人もいました。中には、教員になりたかったけれども、子どもと接する機会が多かったり、プリントを触る機会も多いので、なれなかったという人もいました。