「加入届」負担軽減も 会員の減少で見えた課題
(清水中学校PTA 上村宏明会長)「中学校の保護者用の入会届です。去年の」「もちらん入退会はいつでもできるので」

鹿児島市の清水中学校のPTA会長、上村宏明さんです。清水小学校と中学校のPTA役員だった3年前、「加入届」の仕組みを小・中学校それぞれで導入しました。
(清水中学校PTA 上村宏明会長)「みなさまこんにちは。令和3年度のPTA会長を務めている上村宏明と申します」
当時、保護者向けに作った動画です。加入する保護者の減少も予想される中、「保護者向けの講演会」「広報紙の発行」などを担当する専門部を廃止するなど負担軽減も図りました。

(清水中学校PTA 上村宏明会長)「自分たちも気づいちゃったというか、それ(加入届制)をやってしまったら、加入率が下がっちゃうと思っているということは、もう何となく気づいてますよね、そういう活動なんじゃないかと」
加入率は半分以下に減りましたが、おやじの会の活動や地域のつながりがあったため、多くの活動は続けられたと言います。しかし、会員の減少で課題も見えてきました。
(清水中学校PTA 上村宏明会長)
「保護者の負担はかなり軽減された(一方で)保護者の意見を学校などに届ける機能を失ってしまったのは、実は大きいことだと感じている」

「そういう保護者の意見をしっかり届けるシステムを見つけてから、そういう形(加入届制)にするのが、良いのではないかと思う」
国は「PTAは任意団体なので、運営はPTAが自主的に判断するもの」との立場で、統一的なルールはありませんが、アンケートにあったようにPTAについては「強制感」をおぼえる人が多い中、保護者が納得して主体的な気持ちで参加できる仕組みが求められていると思います。