去年から続くコメの価格高騰に歯止めがかかりません。県内のコメの価格が、全国で最も高くなり、ある銘柄では5キロあたり、5000円台にまで高騰しています。
宜野湾市内のスーパーのコメ売り場では…。
▼照屋リポーター「1年前までは、5キロが2000円台だったのが現在は、2倍近くになっています」

▼買い物客「子どもには好きなだけ食べてっていって伝えてはいるんですけど、大打撃って感じですね。この価格帯は」「もう、びっくりですよ。去年は3000円で買えたのが、もう4000円上回っているからね。もう5000円。怖い」「みんな4000円台になっているでしょ。いつ安くなりますかねって感じ」

中には、値段をじっくり見比べる人も。
▼買い物客「今は金額の安い方を選んでいます」「雑穀米を混ぜたり、お米に代わるもので、うどんとか麺類を増やしたりして、お米をあまり食べないようにするとか」「(コメを一日)3食食べていたのが、1食にするとか」「朝食はパンとかにしてます」

総務省がまとめた2月の小売物価統計調査で那覇市のコシヒカリ5キロあたりの価格は去年の同じ月に比べて約2倍の5027円と全国で最も高くなっています。
▼ユニオン宇地泊店 コメ担当 名嘉山巧さん「値段が高いということで、雑穀が売れたり、1キロ、2キロの単価が安いコメの売り上げが上がってきていると思います。(お客さまは)備蓄米の話を聞いているので、安くなるのを期待していると思うんですけど、まだそういった話がうかがえていないので大変申し訳なく思っています」
――備蓄米が入荷する時期は?
▼ユニオン宇地泊店 コメ担当 名嘉山巧さん「それもまだ、何も連絡は来ていないので、まだどれくらいで下がるのかがわからないですね」
政府は、今年夏まで備蓄米を毎月放出し、価格の安定をはかる方針です。しかし、船などの輸送コストもかかる県内では値下げにつながるかは不透明で、コメの価格に翻弄される日々が続きそうです。