これまで発生なかった深さで地震が頻発 震源の移動が意味するのは

京都大学防災研究所 西村卓也教授(地震学)
「3月中旬からは1日に数十回の地震が、非常に小さい地震だけど起こっていて、ちょっと変わった活動だなということで注視している」
現地で起こっている地震の規模は最大でもマグニチュード1.8。人が揺れていることに気がつかないような非常に小さな地震ですが、西村教授には気になる特徴があるといいます。
京都大学防災研究所 西村卓也教授(地震学)
「震源の深さは、従来、山口県では地震が起きていなかった深さ30キロから25キロで起こっています。震源の深さが移動している特徴があって、当初は深さ40キロから始まって、それが徐々に浅くなって25キロくらいになって、その後は25~30キロの間を移動している。水平位置も西から東へ移動している傾向がある」

「移動があるというところから、地下の深部から『流体と呼ばれる水のようなもの』が浅い方に上がってきて、その移動に伴って地震を引き起こしている可能性が考えられる」