福島県双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れた人は、昨年度、8万6000人あまりで、開館以来初めて前年度を下回りました。

双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、震災と原発事故の記憶と教訓を伝えようと県が2020年に設置した施設です。

伝承館によりますと、2024年度の来館者数は、8万6551人で、開館以来2番目に多かったものの、前年度よりおよそ7000人少なくなりました。

来館者が前年度を下回るのは開館以来初めてで、修学旅行の立ち寄り先がコロナ禍前の場所に戻ったことなどが要因とみられています。伝承館では「地域と連携して震災から15年の企画や展示を行い、来館者の増加につなげたい」としています。