■タクシーにギョウザも…止まらない値上げの波

井上キャスター:
その難しい状況でも、値上げのニュースばかりで辟易と皆さんもしているかと思いますが、支援の輪というところもこの後は見ていきます。

まずタクシーです。来月14日から東京23区三鷹市・武蔵野市においては15年ぶりに値上げが発表されました。初乗り料金500円になります。


餃子の王将、今年2度目となる値上げです。餃子の価格、6個入りは10円強値上がりします。

外食に関しては、これだけ原材料価格高騰しているので、価格転嫁するしかないというところ、企業倒産に繋がってしまうというところもあり、外食主要100社の半数以上、6割が値上げを決断しています。平均でも50円ぐらい上がっているというデータもあります。

■世界大会出場!でも「渡航費」「滞在費」が高騰して…

井上キャスター:
その中で支援の輪ということで、例えばこんなニュースもあります。
円安の影響で、留学を諦める方も多くいると言われますが、これはブレイクダンスの世界大会です。米・ロサンゼルスで開催されるもの。川崎市のダンサー3人が出場する予定ですが、渡航費、滞在費が高騰しています。想定の数倍の負担になってしまう。

このままだと行けない…そこでファンの皆さんなんとかお願いできませんかということで、クラウドファンディングが設立されました。目標金額200万円で、現在、既に150万円を超える金額が集まりつつあります。パリオリンピックの正式種目となります。注目されるブレイクダンスでチャレンジする若者を応援する場を提供したいということで、クラウドファンディングの担当者も背中を押しているといった支援の輪もあります。


企業として打ち出しているところもあります。
ソフトウェア開発のサイボウズ、ここは対象を海外拠点を含む1000人程度を対象に「インフレ特別手当」を支給、これは一時金として日本では最高15万円支給を打ち出しました。

長野セラミックスという会社では、対象社員15人に対して「物価上昇手当」として、毎月3万円支給を行っています。社長は「物価が上昇している限り、何年でも続ける決意です」。こういった企業も出てきています。


千葉・印西市では全市民を対象に1人現金5000円を給付する、12月から順次給付予定ということです。担当者は、「物価高騰に歯止めがかからない今、家計の負担を減らし、地域経済の活性化につなげたい」というところだそうです。


ホランキャスター:
自治体や企業など、個別で対応している部分もあるというような話がありましたけれども、先ほどのブレイクダンスの大会もそうですが、やっぱり経済的に苦しいから、円安で苦しいからというところで、若い方などが機会を喪失してしまうというところに繋がってしまうとかなり苦しいなというところが、成田さんありますよね。

米イェール大学 成田悠輔 助教授:
留学したりすることも、どんどん難しくなってしまいます。僕が今、教えてる大学なども、学費をそのまま日本円に換算すると1年間で、900万円という金額にどんどんなって来ている。そうすると、海外に留学するとか、大会に出ていくとか、学会とか集まりに行くということも難しくなっていくと。これは長い目で見た時に、日本の人材にすごくまずい影響を与える可能性があると。そのものを長い目で見た時に、今ここで直面している食費が上がるということなどと同じか、それ以上に重大なダメージなのかもしれないですね。