去年、トルコで開かれた「ウーマン・オブ・ザ・ユニバース」に母親が沖縄出身の加藤華奈(かとうはるな)さんが出場。ドレスは山内さん、琉球漆器を用いたアクセサリーは伊敷さんが担当し、加藤さんは特別賞にあたる「トップアジア賞」を受賞しました。

▼伊敷ありさ さん「こうやって世界で評価されることで、まだまだ沖縄の今まで引き継がれてきた文化にすばらしさを感じました。どんどん発信していく必要があるし、山内光子先生からも若い世代が引き継いでどんどん発信してほしいという思いを聞いたときに、時代に引き継がれるっていう使命感も生まれて、本当に挑戦してよかったなと思いました」

2人は、来月開催される伊敷さん主催のファッションショーに向けてヘッドアクセサリーを共同制作中です。

▼伊敷ありさ さん「先生の見え方って、すごく無限大で。私にない視点をいっぱい持っていらっしゃるので、それを教えていただきながら、吸収しながらさせてもらっているという感じですね。こういった無地に筆でレジンをつけてデザインするなど、現場で教えてもらえることってなかなかないので、すごく贅沢だなと思いながらさせていただいています。

▼伊敷ありさ さん「沖縄の伝統工芸を現代に融合した、時代にあった形にしながら同世代に広めていくのと、やはりずっと琉球漆器が好きな年代もいらっしゃるのでそこは残しつつ、多様性のあるデザインで組んで広げていきたいなと思っています」

琉球王国時代から受け継がれた琉球漆器の技に現代の技術を融合させ新たなデザインを生み出す伊敷さん。伝統工芸を未来へつなぐ活動はこれからも続きます。