長野市に本部を置く長野信用金庫。この春は33人の新人を迎えました。
金融機関の研修と言えば、紙幣を素早く、正確に数える「札勘定(さつかんじょう)」、いわゆる「札勘(さつかん)」。
キャッシュレス化が進んでもお札を扱う機会はなくならず、練習用紙幣で特訓します。
「札勘」を通じて伝えるのは「現金その場限り」という考え方。
預かったお金をお客さんの前で数えたらあとから訂正はできないという金融機関の矜持です。

およそ3週間の全体研修ではグループワークを導入。
この日は新聞を教材にして、一緒に壁新聞を作りました。
いま、職員には顧客の悩みを引き出し解決策を提案する力が求められているといいます。
人事・研修担当者:「地域の皆さんになにができるかというときに考えるくせをつけなければいけない。考えて発言してみんなで取りまとめる力を養いたい」
新人は支店に1人か2人ずつの配属になるため、同期の関係性を深め、人材の定着も図ります。
「将来的には外回りや融資も担当してみたい」
「私は窓口に立つ予定なんですどお客様にファンになってもらえるような接客をしたいと思っています」
人材不足が続く中で、新人をどう育てていくのか、企業も知恵を絞っています。