新年度がスタートし、企業の新人研修も始まりました。伝統を守りつつ、知恵を絞った独自の研修も行われています。
発声練習から始まるながの東急百貨店の新人研修。
指導する担当者:「目が笑ってなかったのと口角を上に上げる!」
ほおに手を添えているのは口角(こうかく)を上げるため。
コロナ禍でマスクの生活に慣れた世代だけに、自然な笑顔やはっきりした発音のためのトレーニングが必要だといいます。
続いては接客用語。
「恐れ入ります」「またどうぞお越しくださいませ」など8種類で、「八大用語」とも呼ばれます。
お辞儀の角度や姿勢もチェックします。
指導する担当者:「ゆっくりとお辞儀をするというのを新入社員には伝えています」

県内で唯一となった百貨店。
ネットショッピングの普及など環境に厳しさもありますが、この春は高卒から大卒まで男女11人が入社しました。
新入社員は:「アルバイトを通じてお客様に親切にしたりしてお礼をいただくことにやりがいを感じたので百貨店でも仕事をしたいなと思いました」
新入社員は:「自分がお客さんとして来店したときにすごく良い対応だったので自分もそういう風になって働きたいと思いました」
実践的な研修も始まっています。
「いらっしゃいませ」
お客さんが近くを通ったら、手を止めて、身体全体を向けて挨拶します。
去年は3か月以上かけてすべての売り場を経験する研修を導入したところ、新人を育てる雰囲気が高まり離職者も出なかったといいます。
指導する担当者:「人対人の職業なので、末永く(お客さんと)お付き合いができるような販売員として育っていってほしいと思っています」
新入社員:「苦手な部分が多いんですけどそれを乗り越えて一人前の社会人になりたいなと思いました」
新入社員:「この人ならいい商品を紹介してくれると思ってもらえる販売員になりたい」