グループで40人の新人を迎えた須坂市のオリオン機械。
入社から1週間の感想を聞いてみると。

新入社員:「入社式前まではめちゃくちゃ緊張してたんですけど、みんな人柄よくてなじみやすくていい職場だなと思いました」

新入社員:「朝起きるのが早いんで大変っすね」

創業当時から手掛ける酪農関連の機械をはじめ産業用の冷却装置などを製造。

しかし、新人たちが身に着けているのはエプロンです。
そして、ひとりひとりに、陶芸用の粘土が配られました。

窯元の人は:「道具を使わずに自分の手で作ることができる技法というと縄文土器(と同様の)の輪積みになりますのでそれに挑戦していただきます」

「感性トレーニング」と呼ばれる松代焼の作品作りは、20年以上続く恒例の新人研修です。

人事担当者:「ものづくりに携わる社員になりますので、楽しさ、難しさをおもしろさを実感して自分の感性を鍛えて『感動する製品づくり』に携わってもらう」

何を作るかは自由、新人の「感性」次第です。

窯元の人は:「自分の手ってなんでもできるんだなとか道具なくてもできるじゃんみたいな。私ども精密機械の会社のことはよくわかりませんけれど(ものづくりの)原点みたいなものは伝えられるんじゃないか」

職種に関わらず工具の扱いやねじの締め方なども一から学び、配属後1年間は金曜日が研修に充てられます。

新人教育に力を入れることは採用にもつながるといいます。

人事担当:「どんな学科でどんな専攻をしてきた学生さんでも入ってから学べる環境を作って入社してからみんなで育てていこうと」

粘土と格闘すること1時間半…。

「こちらはですね、インテリア。温泉まんじゅうをつくってます」

「大丈夫かなと思ってたんですけど粘土も気持ちいいし楽しんでやってます」