6月3日に投開票される韓国の大統領選挙で、世論調査などで次の大統領の有力候補となっている「共に民主党」の李在明代表が9日、党の代表職を辞職しました。10日にも大統領選への出馬を表明する見通しです。

韓国の「共に民主党」の李在明代表は9日、党委員会で党代表の職務を辞職しました。党の規定により、大統領選挙に立候補するには代表から退く必要があるためで、10日にも大統領選への出馬を正式に表明する見通しです。

李代表は委員会で、3年間、党の代表を務めたことに「それなりの成果を出せた」と強調し、「残念だったり、気楽だったり、そういう感じは正直ない。また新しい仕事を始めるだろう」と述べました。

アメリカのトランプ大統領による関税の発動で韓国市場の株価が暴落していることについても「心が痛い」と触れ、「私たちが今、体験している困難も国民が過去の逆境を勝ち抜いた偉大なDNAで早く勝ち抜くと信じる。私も一緒にいたい」と呼びかけました。

大統領選をめぐっては、罷免された尹錫悦前大統領が所属する「国民の力」の前代表・韓東勲氏も10日に出馬を宣言する予定です。