加齢の怖さ 「取った行動が違うと思っても…」

(明星大学心理学部 藤井靖 教授)
「車の運転の場合なじみの行動は、アクセルを踏んで前に進むこと。アクセルを踏んでいる時間が一番長いがゆえに、パニックになると一番自分が取りやすい行動を取ってしまう。高齢者の場合は加齢によって、とっさに取った行動が違うと思っても、それを修正する脳の前頭葉の力が弱くなっている。特に優勢反応が出やすい」

加齢の怖さを指摘する藤井教授。さらに、

(明星大学心理学部 藤井靖 教授)
「エイジングパラドックス。運転してきた歴史、経験は年齢と共に増えていく。自分の運転、やってしまったことについて疑うことが少なくなる」

高齢者は経験をつんだからこそまずい操作をしたとしても「自分が間違うはずがない」と冷静に対応できないこともあるといいます。