世界のゴルファーが憧れる「世界最高の夢舞台」、マスターズが10日に開幕を迎える。数々のスーパーショットや、名勝負、歓喜、そして悲劇。魔女が棲むとまでいわれるオーガスタナショナルGC(アメリカ・ジョージア州)で繰り広げられる戦いの魅力を、大のゴルフ好きの俳優・織田裕二さんに聞いた。
ドライビングアイアンを駆使する織田さんと松山英樹の共通点
今年9月に開幕する東京2025世界陸上の大会スペシャルアンバサダーに就任した織田さん。陸上通で知られるが、実は、大のゴルフ好きだ。「(仕事で)ゴルフのことを言うのは初めて」だという織田さんに、マスターズの実況を務める小笠原亘アナウンサーが迫った。
織田さん:ゴルフを始めたのは19歳とか20歳とか、そのくらいかな。事務所の社長に「あなたゴルフやれる?」と聞かれて、父に練習場に連れられていたことを話すと「クラブを買ってあげるからゴルフをやれ」と言われた。
織田さん:ゴルフはプレーヤー。やりたい人。陸上はやりたいとは一切思わない(笑) 見て楽しいもの。でもゴルフはずっとやりたい人で、試合を見る時間があったらラウンドに行きたい、球を打ちたいと思っていたので、若いころは見ていなかった。年をとってきてボールを打つと体が痛いというのがはじまってくるので、練習したい、ロングアイアン打ちたいと思うけど、肘が痛いな、ちょっと休ませなきゃって…
小笠原アナ:今、ロングアイアンという言葉が出ましたね。ユーティリティじゃないんですね。
織田さん:ドライビングアイアン(1番アイアン)を使ってた人なんで。ドライバーは曲げるから。どこ行くかわからないから、ドライビングアイアンは林の中からパター代わりにちょこんと打つのにも便利だし、アイアンは曲がらないんで。プロみたいに飛ばないけど、200ヤードちょっと、3番アイアンと変わらないけど、キャディバッグにお守り代わりにいれていた。本当に使いやすかった。ってゴルフ知らない人、この話全然わかんないんじゃない?(笑)

世界陸上の中継さながら、熱くてディープなトークを繰り広げる織田さんだが、両手首を痛め10年以上ゴルフから遠ざかっていたそうだ。
織田さん:アイアンは上から叩き込めという教わり方だったので、両手首をやっちゃった。
小笠原アナ:一緒じゃないですか、松山英樹プロ(33)と。松山プロも打ち込むのでピッチングウェッジはすぐダメになると学生の頃から言っていました。
松山との意外な共通点が見つかったところで、話の内容はマスターズに。
小笠原アナ:マスターズの中継はどんな風に見ていますか?
織田さん:まず貴重ですよね。国内の試合はあるけど、海外の試合をやってくれるところが地上波では限られている。すごいことなんですよ。無料で見せてくれる。こんな国ないと思いますよ。ただ、長い(マスターズの中継は1日合計約8時間を4日放送)。ゴルフって自分でプレーするだけなら4時間で終わるけど、全選手見るってなるとあんなに長くなっちゃうもんなんですよね。
小笠原アナ:実際にプレーをオーガスタに見に行くと、海外の選手はプレーが遅いのでまた長い、と原辰徳さん(66、巨人軍前監督でオーナー付特別顧問)が言っていました。
織田さん:小祝さくらプロ(26)みたいにプレーが早い人もいるけどね。一緒に回りたいのは早い人ですね。