アメリカのトランプ大統領が宣言した相互関税の発動が9日に迫るなか、中国の李強首相はEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長と電話会談し、連携して対応すべきだという考えを示しました。
中国国営の中央テレビによりますと、会談で李強首相は「中国とEUは意思疎通を強化し、自由で開かれた貿易と投資を保護すべきだ」と述べ、アメリカのトランプ大統領に対し、連携して対応すべきだという姿勢を示しました。
これに対しフォンデアライエン委員長は、トランプ政権の関税措置は国際貿易に激しい衝撃を与えているとして「中国とEUは多国間貿易体制の維持に尽力しており、これは双方と世界にとって共通の利益である」と応じたということです。
中国としては、ヨーロッパなどとの足並みをそろえることでアメリカに対抗する枠組みを作りたい狙いがあるものとみられます。
李強首相はまた、「中国は、健全な経済発展を維持できると確信しており、世界各国との協力を強化し、発展のチャンスを共有していく」と述べ、中国との経済関係を強化するよう呼びかけました。
アメリカが関税措置をめぐり各国と対立を深めるなか、中国としては自身の市場をアピールすることで外国資本を呼び込み、経済発展に繋げたい考えです。
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