鹿児島市の甲突川沿いの桜が今見頃を迎えています。気象台は今月7日、満開を発表しましたが、鹿児島の桜の満開までの期間は年々、長くなっています。なぜなのでしょうか?
鹿児島市は8日、朝からよく晴れ、花見日和となりました。

(花見客)「今年は快晴で花も咲いてくれて、幸せな花見になっています」
(花見客)「満開くらいなので見ごろで。初めてこの子たちも見られてよかった」
最高気温は志布志市で24.7度、鹿児島市と肝付町24.6度など、汗ばむ陽気となりました。

(大山気象予報士)「鹿児島市の気象台に来ています。こちらが桜の標本木です。きれいに咲いていますね。満開の発表は福岡は先月28日、東京は先月30日など、すでに北陸まで満開となっている中、鹿児島市はきのう満開になりました。他の県と比べても遅いことが分かります」
九州各県では3日から10日で満開となる中、14日かかった鹿児島。なぜなのでしょうか?
(鹿児島地方気象台・地福淳一調査官)「ちょうど開花のころから寒気が入ってきて、平年の気温よりもかなり低い日があって、そういうことが影響している可能性がある」

開花から満開までの日数の30年間分の平均を示した表です。1961年以降は7.1日。1971年以降は8日。1981年以降は8.4日。1991年以降は10日と、年々長くなっています。
温暖な地域は桜が一気に咲かず、寒い地域より満開まで時間がかかりますが、暖冬の影響でさらに遅れているともいわれています。
(鹿児島地方気象台・地福淳一調査官)「温暖化、都市化によって気温が上がっている状況なので、それで日数がかかってきていることもあるかもしれない。はっきりしたことは分からないが、だんだん使っている桜の木が40年の桜の木。年数が経っていることがあるかもしれない」

満開までの期間が長くなっているはっきりとした理由はわかりませんが、甲突川の花見はもう少し楽しめそうです。