災害直後に“空”から力を発揮

富士山をバックに、空を飛ぶ航空機。人は乗っておらず、翼は長さ4mほどの小型なものです。

(テラ・ラボ 松浦孝英 社長)
「ズーム付きのカメラ。あとは赤外線カメラが搭載されているので、さまざまなデータを取得して、地上に送り込むことができる」

この航空機が目指すのは、南海トラフ巨大地震などの災害が起きた"直後の調査"です。

(テラ・ラボ 松浦孝英 社長)
「重度の被災をしている場所をいち早く特定する。しかもそれが複合的に起きると思うので、それを3時間以内に特定していく」

津波被害や火災の場所、救助に向かうために必要な幹線道路などの情報を短時間で集め、自治体などに伝えるのが目的です。

開発したのは、愛知のスタートアップ「テラ・ラボ」。プロペラ付きの、垂直に離陸できる無人航空機です。

(テラ・ラボ 松浦孝英 社長)「ちょっと持ってみてください」
(記者)「軽いですね」
(テラ・ラボ 松浦孝英 社長)「とても軽くできていて、しなやかなんですね」

テララボは県営名古屋空港に拠点があり、航空機で映像を集めるだけでなく、地図に落とし込んで情報を発信するまでの仕組みづくりを目指しています。