自治体を悩ませるサクラの高齢化 立ち上がったのは「お花見のお供」

こうした中、2024年にサクラの保全プロジェクトがスタートしました。

大友惇之介記者
「お花見に欠かせないのが、やはりビールです。こちらのビールの棚には『未来の春にもお花見ができますように』と書かれています」

キリンビール「晴れ風」を購入すると、売り上げの一部がサクラの保全活動を行う自治体に寄付されます。
全国から参加自治体を募り、2024年は柴田町が85万円の寄付を受けました。

宮城県柴田町都市建設課 小野寺亜蘭主事
「サクラの植樹と、枯れ枝の剪定に活用した。町としても老木化が進んでいるサクラの木の保護は課題。寄付金を活用できるのはとてもありがたい」

プロジェクト2年目の2025年は柴田町に加え、大河原町も支援対象の自治体に選ばれました。
さらに、新たな取り組みも。

大友惇之介記者
「こちらのカメラを使って撮影すると、瞬時にサクラの木の健康状態を測ることができます。私もやってみたいと思います!元気度はふつう、ということで、この木はまずまず健康だとわかりました」

キリンビールが開発した「桜AIカメラ」。
撮影すると、サクラの樹齢や健康状態が分かるようになっています。

撮影データは、位置情報とともに自治体に送信されサクラの木を管理する担当者や樹木医と共有されます。