プロ野球のドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、近江高校の山田陽翔投手(18)が西武から5位で指名された。山田は3度甲子園に出場し、歴代3位となる通算115奪三振を記録。この夏はエースで4番、さらに主将としてチームをベスト4のに導いた。

「呼ばれてくれと思っていた」と近江高校の会見場でドラフトの様子をじっと見守った山田。西武から5位で指名を受けると「すごくほっとしたなと思っています」と安堵した様子で、喜びをかみしめた。

U-18の日本代表でチームメイトだった高校通算68本塁打で注目の高松商・浅野翔吾外野手(17)は、阪神との競合の末、巨人が交渉権を獲得。大阪桐蔭の松尾汐恩捕手(18)はDeNAから1位指名を受けた。

【以下、山田選手一問一答】

Q:どんな思いで待っていましたか
山田選手:
本当に呼ばれてくれと思っていました(笑)

Q:西武のイメージは?
山田選手:
明るいイメージがとても強いので、自分も前に出て行けるように頑張ります。アピールをたくさんして少しでも早く一軍に上がれるように頑張ります。

Q:プロに入るにあたって課題などは
山田選手:
まずは球速を150キロに到達することを目標に。キレのいいストレートを投げられるように頑張りたいです。

Q:どんなピッチャーになりたい
山田選手:
憧れの選手がソフトバンクの千賀投手なので、見ている人を楽しませられるようなピッチャーに。(千賀選手は)フォークとストレートのコンビネーションが見ていて楽しいので、自分も変化球と質のいいまっすぐを兼ね備えるピッチャーになりたい。

Q:先発やリリーフなど希望はありますか?
山田選手:
ないです。与えられたポジションを精一杯頑張ります。

Q:ご両親に対して
山田選手:
この報告を一番先に伝えたいのが両親なので。自分の口からプロ野球に入ることができたと、今までの感謝とともに伝えたいです。

■山田陽翔(やまだ・はると)
2004年5月9日生まれ。175cm、78kg。右投右打。治田西野球スポーツ少年団(滋賀・栗東市立治田西小学校)~大津瀬田ボーイズ(栗東市立栗東西中学校)~近江高校。春夏甲子園に3回出場し、2年夏ベスト4、3年春準優勝、3年夏ベスト4。エースで4番、主将としてチームを率いた。甲子園通算15試合で11勝(3敗)は松坂大輔氏らに並ぶ。通算115奪三振は歴代3位。今夏はU-18 日本代表の主将も務めた。