人間のタクシーより高い?安い?
ロボタクシーの料金設定は、人間のドライバーの車両と同じに設定されているそうです。大橋記者が乗車したときは1キロあたり約700円でした。会社側は「人間のタクシーと違って、チップは不要なので、その分だけお得ですよ」とアピールしているとのこと。
一方で、ウェイモのコストについては気になる点があります。ドライバーの賃金はありませんが、車両価格やメンテナンス費用が非常に高いという声も聞かれます。
この点について、ミシガン大学のヘンリー・リュー教授は次のように述べています。
「現在は車両の価格が非常に高額です。ただし、AIの進歩のスピードを考えると、車両の大量生産が進めば5年~10年以内に人間が運転するタクシーよりも安価になる可能性が高いです」
「安全性を検証する方法が定まっていない」
安全性については、ウェイモは自社のロボタクシーは人間のドライバーよりも事故が少ないと主張しています。
サービスを展開している都市において、人間とロボタクシーが同じ距離を走行した場合、80%以上事故を減らせるとしています。

しかし、ミシガン大学のリュー教授は課題も指摘しています。「安全性を検証する方法が定まっていません。行政が客観的な安全基準を示すことで信頼感が高まり、普及が進むでしょう」
また、ロボタクシーなどが事故を起こした場合の社会のコンセンサスも重要だといいます。リュー教授は「ロボタクシーは人間のドライバーよりもはるかに高い安全性を求められます」と述べています。