子どもの視力低下がとまりません。最新のデータでは、視力0.3未満の割合は、小学生でおよそ1割、高校生では4割にのぼっています。小・中・高校生いずれも右肩上がりの増加傾向です。

日本眼科医会は「子供たちの近視が世界的な問題となってい」ると指摘しており、「軽い近視でも将来、緑内障や網膜剥離といった目の病気にかかるリスクが高まることが、疫学調査で明らかになっている」としています。

背景にあるのは、生活のデジタル化です。長崎市の「中村眼科」院長・中村充利医師は、子どもたちが小さい頃からスマートフォンを持つようになったことに加え、学校の授業にタブレットが導入されたことも視力低下の要因の一つにあげています。

中村眼科 中村充利院長:
「スマホとかゲームとかタブレットの普及で近視になっている人の割合はどんどん増加している。成長につれて近視は進行する傾向が強いです」

体の成長が著しい、学童期に進行することが多い近視。この時期に近視の予防に取り組むことは非常に大切です。