治療法のひとつ「オルソケラトロジー」

近視の進行を抑える治療法も、近年様々な選択肢があります。中村医院が7年前から取り入れているのが「オルソケラトロジー」という治療法で、夜寝るときに専用のレンズを装着し、角膜の形をゆるやかに整えて、日中は裸眼で過ごせるようにするというものです。中村眼科では100人以上がこの治療を受けたということです。

小学生:
「メガネはレンズが汚れたり拭くのが面倒だったけど、この治療は寝てる間につけて朝外すだけ。すごく楽」

ただし、オルソケラトロジーは保険適用外で、初期費用は約20万円。レンズは4〜5年に1度程度交換が必要。すべての近視に対応できるわけではないため、医師との相談が必要です。

中村充利院長:
「デジタル機器は子供たちの必要にも不可欠なものになっている。使用しないということは難しい。使用頻度、合間に休憩を入れるなども考えて対策をしてほしい」

スマホ時代に、どう子どもの目を守るか

スマートフォンやゲーム、さらに教科書もデジタル化が進む今、子どもの視力を守るには、「予防」の意識と日々の習慣が欠かせません。成長期の“かけがえのない目”を守るための対策が求められます。