国の天然記念物にも「雪害」が判明しました。青森県十和田市にある「法量のイチョウ」の枝が、雪の重みで折れていたことが分かりました。

十和田市の国道102号沿いにある「法量のイチョウ」。
国の天然記念物にも雪が猛威を振るいました。

東北巨木調査研究会 高渕英夫 会長
「これ(折れた枝)がね、今、雪が消えたから、こうなっているが、ものすごい積雪の上に、これは落ちていた」

推定樹齢1100年のイチョウの枝が、雪の重みで折れています。
3月19日に東北巨木調査研究会の高渕英夫 会長が枝が落ちているのを発見。太さ約20cm、長さ4mほどの枝が雪の重みで木の上部から折れたものと考えられています。

「法量のイチョウ」は、1926年に当時の内務省が国の天然記念物として選んだ全国5本のイチョウのうちの1本で、秋には黄色いハートの形に葉が色づき、紅葉のスポットとして人気を集めていました。

市が樹木医に相談したところ、木に腐食や病気は確認されず、経過を見守るということです。

東北巨木調査研究会 高渕英夫 会長
「リンゴ台風があった。そのとき、この木が被害に遭った。春になると、何事もなかったように元気に見えた。すごいなと。(今回は)私たちが思うほどのダメージではないと思った。この傷とか、折れたことが紅葉に関して影響はない」

市は、雪解けが進み次第、折れた枝を処分するとともに、必要があれば薬剤を撒くなどの対応も検討するということです。