来年度からの学生の募集を停止することを決めた「青森明の星短期大学」で、最後の入学式が開かれました。新入生は「最後の卒業生になれるのを誇りに思う」と強い思いを口にしました。
1963年に開学した青森明の星短大は、少子化や四年制大学の志向の高まりなどから志願者が減り、学生の確保が見通せないとして、来年度以降の学生募集を停止することを決めました。
最後となる3日の入学式では、学生の代表が力強く抱負を語りました。
入学生代表 乙幡 奈々伽さん
「青森明の星短大の学生として誇りを持ち、自らを律し、自らを高め日々精進することを誓います」
最後の入学生は、2014年に「子ども福祉未来科」ができてから最も少ない40人で、定員の4割にとどまり、式典の会場も空席が目立ちました。
入学生 乙幡 奈々伽さん
「学校の勉強はもちろんですがサークル活動やボランティア活動にも興味があるので、積極的に取り組んでいきたいと思っています。(学生募集停止を)聞いたときはとてもびっくりしたが、ずっと行きたいと思っていた学校だったので、最後の卒業生になれるのがとても誇りに思っています」
青森明の星短大 花田 慎 学長
「募集停止ということが学生に与える不安などそういったものもあるでしょうから。より一層、そういう不安を払拭して色々な意味でサポートしていきたい」
短大は2027年3月に廃止となる見込みで、現在、卒業生から「改めて学校内を見学したい」と問い合わせがあるなど惜しむ声が上がっているということです。