全国の暴力団組員らの人数が過去最少になったことが、警察庁のまとめで分かりました。

2005年以降、減り続けている全国の暴力団組員や準構成員。警察庁によりますと、去年末の時点で初めて2万人を下回るおよそ1万8800人となり、1992年の暴力団対策法の施行以降で過去最少となりました。

また、去年1年間、全国の暴力団組員や準構成員の検挙人数は8249人で、前の年より1361人減少し過去最少となりました。覚醒剤取締法違反が全体の20.7%と最も多く、次いで、詐欺事件が13.4%傷害事件が13.0%でした。

警察庁はこうした背景に、警察による取締りの強化や地域や企業による暴排活動などがあると分析。これまで組員になっていたような若い人が、幹部の運転手をしたり、暴力団事務所で雑用したりするいわゆる「雑巾がけ」を嫌い、組織への所属を敬遠していることなどもあるとみられています。