卸売業者などでつくる金沢問屋センターでは、組合に加盟する企業に入社した新入社員の歓迎式が、2日行われました。一方で、地場の企業にとって人材の確保は大きな課題のままです。

繊維や電気機械など103の企業が加盟する協同組合金沢問屋センターの歓迎式には、10社から新たに入社した41人が出席しました。

式では高桑幸一理事長が、「初心を忘れず、皆さんの若い力で新しい時代を切り開いてください」と激励しました。

先輩社員からは励ましの言葉が。

マツモト・田村一稀さん(入社2年目)「しんどいこととか、面倒くさいこと、悔しいこととか、泣きたいこととか絶対ある。でも、思っていたよりめっちゃ楽しい。しんどいことがある分達成感半端ない」

これに対し新入社員を代表して下出征汰さんが、社会人としての決意を述べました。

北村電機産業・下出征汰さん「各企業において自分がいかに挑戦できるかを考え、地域社会の発展にも寄与できる存在になれるよう決意を新たに邁進する覚悟です」

新入社員「親が医療従事者。そういう人たちを支えられる仕事ができたら」「割とすぐに馴染めて働きやすいと思った。これからも頑張りたい」

就職希望者優位の売り手市場が続く中、中小企業では人材確保の面で苦労が絶えません。

つくーる(内装施工業)・宮越良平課長代理「施工管理という技術的な社員を育成することにも取り組んでいるが、なり手不足。人材紹介の会社とか近隣団地内にも人材系の会社いるので協力得ながら採用活動している」

物価の高騰など経営環境が厳しさを増す中、それぞれの企業が課題の克服へと新年度をスタートさせました。