火砕流が発生し住民全員が島外に一時避難した屋久島町・口永良部島の爆発的な噴火から来月で10年です。
第十管区海上保安本部が災害を伝える絵本をつくり島に贈りました。
屋久島の口永良部島では、2015年5月、新岳で爆発的噴火が発生し、火砕流が集落の近くまで到達。噴火警戒レベルが最高の5「避難」に引き上げられ住民全員が島外に避難しました。
第十管区海上保安本部は、発生から10年となる今年、噴火災害について子どもたちに知ってもらおうと、鹿児島市の出版社とともに絵本「ともだちはボルケ!!」を制作しました。

口永良部島に住む女の子が噴火災害に遭い島外に避難するなかで、災害に備える大切さに気付いていく物語で、当時、対応にあたった機動救難士の職員が原案を考えました。
先月開かれた贈呈式で、十管本部の赤松宏樹本部長が屋久島町の荒木耕治町長に絵本を手渡しました。

(十管本部 赤松宏樹本部長)「絵本を通じて子どもたちの安全や命、未来を守っていきたい」
絵本は、今月中に島内の小学校に配布される予定です。