乾しいたけの生産量・質ともに日本一の大分県で、作業の負担軽減や効率化を目的に、AI選別機が県椎茸農協に導入。背景やメリットについて取材しました。

作業量や選別の正確さが約1.4倍以上に

事業費4300万円近くをかけて導入されたAI選別機は、乾しいたけの画像約4万枚を学習し、毎秒3個の画像解析とデータ処理を行います。サイズとともに「どんこ」や「香信」など種類に応じて30通りに振り分けます。

生産者から未選別の状態で持ち込まれた乾しいたけをAIで選別するのは、全国で初めてです。

乾しいたけは、生産者が選別して持ち込んでいますが、未選別の場合は、有料で農協が選別しています。これまでは手作業でしたが、この機械の導入により、作業量や選別の正確さが約1.4倍以上に向上しました。

県椎茸農協 青野浩志代表理事組合長:
「買い付けの商社から見ても均一化されてそろっていますので、市場の高値につながると考え、生産者のために導入しました」