ミャンマーの大地震の発生からきょうで6日目。連日の余震で新たな被害も出ているほか、被災者のケアも課題となっています。被害が深刻な中部マンダレーから報告です。

地震の発生以降、ミャンマーでは260回以上の余震が起きていて、新たな被害も出ています。

関係者によりますと、マンダレーの市街地では、きのう夜に起きた余震で傾いていた住宅が倒壊し、死傷者も出ているということです。

軍事政権はきのう、地震による犠牲者が2719人になり、3000人を超える可能性があると発表しました。また、負傷者は日本人2人を含む4500人以上となっています。

日本人1人を含め、いまだ多くの人たちが行方不明で懸命の捜索活動が続いていますが、一方で被災者たちのケアも大きな課題です。

マンダレー市内の病院には、地震でけがをした人たちが次々と運び込まれていますが、病院の建物自体も損壊しているため、患者は屋外で治療を受けている状況です。

患者
「ベッドもないです」
「布団しかないです。場所もとても狭い」

また、家を失った人や余震におびえる人たちが広場などの屋外に避難して、テントを張って生活しています。電気や水道が通っておらず、日中の気温は40℃を超えるため、衛生環境の悪化で感染症のまん延も懸念されます。

こうしたなか、日本政府はきょう、医師や看護師ら32人で構成される緊急の医療チームを派遣しました。

これまで大きな地震を経験したことがないと話す現地の人たちの不安や疲労の色は、日に日に濃くなっています。