ハラスメント事案 その後取締役へ
ほかに重要なハラスメント事案も指摘されました。当時の秘書室長で、その後役員に進まれるような人がセクハラをしていた、女性スタッフの手を握ったり腰に手を回したりした事案。
そしてキャスターも務め、その後取締役にもなった反町理氏が、当時の報道局の後輩女性社員に対し食事に誘ったり、1日拘束するデートのようなものを強要していたり、それを断ったりすると、急に叱責したりということもありました。そのため「企業風土に問題があったのではないか」と指摘されました。「何か問題があったとき上に報告をしたくないということが幹部にあった」ということも今回の報告書で指摘されています。
では、フジテレビの法的な責任の可能性について川崎拓也弁護士に聞きました。川崎弁護士が挙げたのは、関係者間の損害賠償請求よりも、株主が旧経営陣に対しての責任を問う訴訟。明らかに損害が出て今回経営陣の責任がはっきりと示されていますので、出てきてもおかしくないと、その可能性を指摘しています。