元編成幹部や報道キャスターも…第三者委員会「ハラスメントまん延」を指摘

第三者委員会 竹内朗委員長(31日)
「社内のセクハラに非常に寛容な企業体質があった。セクハラを中心とするハラスメントがまん延」

フジテレビにまん延していたハラスメントとは、中居氏と親密な間柄だった元編成幹部のセクハラ。

自身も2020年ごろ、後輩女性社員を食事に誘い、身体を触るなどのセクハラをしていたことが第三者委員会に認められました。その他、2023年には仕事の相談をしてきた後輩女性社員に身体を触る、キスをするなどのセクハラをしていたことが認められました。元編成幹部はセクハラについて、いずれもおおむね認めています。

第三者委員会は「業務上のアドバイスをすると見せかけて、立場が弱い後輩女性社員に性的に接触する行為で悪質性が高い」としています。

さらに、BSフジの報道番組「プライムニュース」で現役キャスターを務める反町理氏のハラスメントも。

ある女性社員は2006年ごろ、反町氏から休日にドライブに誘われ、三崎のマグロを食べたり、横浜でホラー映画を観てバーに連れ回されたりして一日拘束。

別の女性社員は2007~2008年ごろ、休日に「今何しているのか写メを送れ」という趣旨のメールが来て、食事の誘いを受けるようになったといいます。

それぞれが誘いを断るようになると、反町氏は女性社員らの「原稿が遅い」など不当な叱責を一斉メールで部内に送ったということです。

反町氏は反論していますが、第三者委員会はセクハラ・パワハラに該当しうるとしています。

さらに、反町氏はハラスメントを行った当時や2018年にこの件が週刊誌で報道された後も懲戒処分を受けずに一貫して昇進を続け、2021年にはフジテレビの取締役に就任していることも指摘しています。

ビーエスフジは1日、反町氏の「プライムニュース」出演を当面見合わせると発表しました。