公立中学校の休日の部活動が地域の団体やスポーツクラブなどに段階的に移行されることはご存知でしょうか。
部活動の地域移行は、来年度から3年間、「改革集中期間」として進められることになっています。
これから部活動がどう変わるのか、メリットや課題を取材しました。
「部活動の地域移行」の背景
来年度から全国の公立中学校で進められる「部活動の地域移行」。
国は、休日の部活動の指導を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行する方針です。

その背景の一つが教員の長時間労働の問題。宮崎市内の中学校で教員に話を聞くと・・・
(中学校の教員)
「男子バスケットボール部を持っている。シーズンというか、冬場とか多いので、その時は土日連続で大会に参加することがある」
「競技の内容を自分が知らないので、知ることから、どこかでは(競技を勉強する)時間を確保しないと。通常の業務は部活動ではないので」


日本教職員組合の調査では、中学校教員の平均実質時間外労働は過労死ラインを大きく超える月120時間とされ、部活動の地域移行が進めば教員の負担軽減が期待されます。
また、少子化も背景の一つで、部員が集まらない部活動が増えている中、子どもたちの選択肢を増やすためにも地域移行が進められます。

