31日で3月も終わりですが、この時期、北海道内各地の空港には就職や進学など、新しい生活に旅立つ人たちがいます。恒例企画「旅立ち2025」です。

新千歳空港の出発ロビー。「希望の旅立ち」の数だけ「北海道との別れ」があります。

 ゼネコン就職の男性
「東京で生活するのが初めてなので、ちゃんとお金など計算して生活したい」

父親
「行ってすぐ3か月ぐらいで帰ってくるんじゃないかと」

 高校からの親友が手渡したのは、北海道内限定の焼きそば弁当と生キャラメル。

友人
「北海道のことを忘れてほしくなかった。頑張れ向井」

同僚からの写真パネルに思わず涙を流す男性。

千葉に転勤の男性
「こんなものを作ってくれて、泣くつもりはなかったが泣いてしまった」

 同僚
「みんなでいろいろなところに行ったときの写真を集めて作った」

「もうちょっといてほしかったが、これ(転勤)もサラリーマンの宿命だから」

 千葉に転勤の男性
「離れたくない気持ちが強いが、今のメンバーならやってくれると思う」

 大学生どうしのカップル。年上の彼女は、就職で仙台へ。

 大学生
「人に寄り添えて、人に対して自分の感情を本気で向けられるところが彼女のすごくいいところ。自分もそれに動かされたところがある。遠くに行くと分かっていたときよりも今のほうがいくぶん実感が湧いて、当たり前だったことが当たり前ではなくなる」

 背負っているのはバイオリンのようです。

夫の転勤で横浜に行く女性
「大学のオーケストラの仲間で、きょう演奏会があり聴きに来てくれた。さみしいが音楽でつながっているので、またすぐ会えるのではないか」

 大学卒業からすでに3年。

遠く離れていても音楽が、その距離と時間を一気に縮めてくれます。

友人
「なんだかんだ音楽がつないでくれる。久しぶりに会っても音楽やたあいない話で時間を忘れるくらい。いい友達を持てた」

さぁ、旅立ちの向こうには、希望のカタチが待っています。