宮城県女川町の離島、出島と本土の間を結んできた離島航路は、30日が最後の運航となりました。
「出島大橋」が開通したためで、長年、「生活の足」として利用してきた島民たちは、最終便に感謝の思いを伝えました。

宮城県女川町の離島、出島の港では、30日午後、大漁旗を持った島の人たちが、旅客船「しまなぎ」を迎えました。

島民:「長い間どうもありがとうございました」
船長:「ありがとうございます」

島民は感謝の思いを伝えました。

島民代表:
「長い間本当にありがとうございました。島民一同感謝に堪えません。ありがとう『しまなぎ』、さようなら『しまなぎ』」

町によりますと、女川町の本土と離島の出島を結ぶ出島航路は、58年前の1967年から運航が始まりました。その航路は、30日が最後の運航となりました。

2024年12月、「出島大橋」が完成し、町が運行する「町民バス」のルートに、陸路でつながった出島も31日から加わったためです。

島民:
「感無量。「長い間事故もなく(出島島に)来てくれていたのでそれが一番」
「悲しかった。寂しい気持ち」
「船員に荷物を持ってもらい、手を引かれて乗り降りしてありがたさがある」

出島の寺間港でも島の人たちが迎えました。

島民:
「人物金喜びも悲しみも。そして夢と希望もなんでも運んでくれました」

「しまなぎ」は、島民の生活と復興を支えてきました。

島民:
「(定期航路が)なくなると思うと寂しい」
「お世話になりました。ありがとうと手を振った」

五色のテープが舞う中、出島の人たちは、最後の運航となった旅客船にいつまでも感謝の思いを伝え続けました。

離島航路は、出島行きが、30日でその役目を終えましたが、もうひとつの離島、江島行きは引き続き運航されます。