トランプ政権の閣僚らがメッセージアプリで軍事情報をやりとりしていた内容が流出。間違ってグループチャットに招待された雑誌編集長がこの問題を報じましたが、トランプ氏らは「最低野郎」などと罵り、「作戦は成功した」と強弁し、論点ずらしに終始しています。

トランプ政権“軍事情報”流出 閣僚ら“グルチャ”で「F-18出撃」

――機密情報は共有されていなかったと、今でも信じているか?

トランプ大統領
「そう聞いているぞ。関係者に聞いてくれ。私には分からない。シグナルがちゃんと動くか知りたいのか?そんなの私には分からない」

トランプ氏が言う「シグナル」とは、秘匿性が高いとされるメッセージアプリ。このシグナルで交わされた機密情報が流出し、大問題になっています。

流出したのは、「フーシ派閣僚級委員会小グループ」というシグナル上のグループチャット。メンバーには、バンス副大統領にヘグセス国防長官など、複数の閣僚の名前が。管理者はウォルツ大統領補佐官となっています。

15日、ヘグセス国防長官がこう投稿します。

ヘグセス国防長官
「現在時刻は11時44分。天気は良好、作戦開始のGOサインを中央司令部に確認した」
「12時15分F-18 出撃」
「15時36分F-18 第二攻撃開始、また最初の海上トマホーク発射

イエメンの武装組織「フーシ派」への攻撃計画とみられる文面。実際に米軍のF-18戦闘機が出撃し、海上ミサイルも発射。イエメンの首都が空爆され、AP通信によると、子どもを含む57人が死亡しました。

空爆後もやりとりが続きます。

ウォルツ大統領補佐官
「標的の男が恋人の建物に入ったところで建物が崩壊したことが確認された」
バンス副大統領
「素晴らしい」

では、なぜこのグループチャットが流出したのか。