「やむを得ない」桜の木を老朽化で伐採
日比キャスター:
老朽化により、桜を伐採する動きも出ています。
一般的に寿命が70年~80年ほどと言われるソメイヨシノ。
青森・五所川原市では2023年…

記者
「こちらの桜並木は老朽化で現在、伐採作業が進められています」
100年以上前から市民に親しまれた桜並木。調査の結果、倒木の危険性が高いことがわかったというのです。

伐採の担当者
「切るというのは寂しいですが、切ってみるとですね、だいぶ腐っているのが見られていますので、やむを得ないのかな」
東京の名所「千鳥ヶ淵」には、樹齢60年ほどの桜もあるといいますが…

樹木医 石井誠治さん
「包帯みたいのが巻いてありません?幹を再生させるために巻いてあるものだと思っていただければ」
これらの桜を管理している樹木医の石井誠治さん。花が咲いているのは2週間ほどですが、病気の確認や害虫の駆除など、1年を通して桜と向き合っているといいます。
樹木医 石井誠治さん
「毎年同じように咲いているかと言えば決してそんなことはない。(1年中)ずーっと管理し続けているから『今きれいな花が咲いている』と思ってください」
日比キャスター:
桜を守るというのは本当に課題となっていて、自治体によっても、どれだけ予算を割けるかというところも差が出てくるので、本当に長い目で見て、今だけではなく未来を見つめるということを考えたいですよね。
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
我々の思い出だけではなく、経済効果という意味で、一つの観光名所になっている場合も多いですからね。やはり市、あるいは国が投資するというのも一つの手かもしれませんね。
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<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイさん
日本コカ・コーラ副社長やタカラトミー社長などを歴任
現在パナソニック社外取締役 アース製薬社外取締役など