山陰の高校で甲子園目指す
河野さんは長門高校・硬式野球部で、メンタルや技術のアドバイザーとして、週1回ほど指導しています。甲子園に初出場することが、まちおこしになると考えた監督が協力を仰ぎました。

長門高校野球部・上杉恭平監督
「野球人口が減っている中で、山陰地区となるとほかの地区と比べても減少傾向。増加とか社会貢献につながると思っていまして」
去年、野球部の部室が漏電で全焼する火事がありました。このとき、他の高校や地元の人に助けてもらった恩返しの気持ちを胸に、選手たちは練習に励んでいます。
河野さん
「なぜ宇部から?と言われるんですよ。そこはもう共感できたことと、山口県の野球を変えていきたいなというのも考えている」
製薬会社勤務経て「心の病ケアしたい」
河野さんは大学まで野球に励み、卒業後は22年間、製薬会社に勤務。外勤担当として病院を回っていましたが、薬ではない方法で心の病をケアしたいと、勉強して独立しました。2012年から3年間、福岡ソフトバンクホークスのメンタルアドバイザーも務めました。
能力の高い選手は結果を求める思いが強く、無意識に体を硬直させてイップスになりやすいといいます。河野さんは、高校生などがイップスになる原因は指導者が一番大きいと分析していて選手が何でも言える関係性を重視しています。
河野さん
「イップスだったら練習すればいいと思っているんですよね。イップスは練習しちゃダメなんです。休まないと。脳がパニックを起こしているだけなんで。それで体に指令が送れなくなっているだけなんで」