4月からさらに価格を引き上げるという連絡がコメの仕入れ先から届いたのです。
小売店など取引先に宛てた書面。
この業者は、インバウンド需要の拡大や家庭での消費増加などによる価格の高騰は、備蓄米が放出されても急には解決されない、としています。
掛川健彦店長:
「いままでで2倍、つまり10割上がっちゃってるんですけど、もう1~2割上がるんじゃないかという感覚ではいます」
精米機に流れこむのは、学校給食向けのコメ。
入倉米穀 入倉一郎社長:
「月に10トンくらいが3市町村の学校にご飯になっていく前にここで精米してます」
茅野市で100年以上続く、入倉米穀。
毎日3トンから4トンを精米し、スーパーや飲食店、病院などに販売しています。
入倉一郎社長:
「スーパーは前年並みに置くとすぐに売れちゃうんですよ」
「この辺の方じゃない方、県外あたりからかなり来てるみたいで、そういう方が買っていく」
ただ、スーパーからの前年を上回る量の注文は受けないことにしています。
理由のひとつは地域の総合病院や福祉施設に安定してコメを納めるため。
さらに、例年に比べて、確保できたコメが少なかったことも響いています。
入倉一郎社長:
「(例年と比べて)8割がたは集まりました・・。なんだけど、農家さんに直接行っているような方(業者)がいっぱいいて、そういう方に直接売っちゃった農家の方もいっぱいいます」
2024年夏の「令和のコメ騒動」の再来も懸念材料。
水田の減少に加え、例年より前倒しで消費が進んでいると見ています。
入倉一郎社長:
「一か月くらい早食いが進んでいると思います」
「備蓄米21万トン出るって話がありますけど、早食いしてるのと差し引くと、7月8月に足りなくなる可能性はありますね」
3月中旬に行われた備蓄米の初回の入札では、9割以上の13万トンあまりをJA全農が落札。

JA全農長野によりますと県内への配分は8000トン近くになるということです。
価格への影響について県内の米穀店で作る団体の会長も務める入倉さんは。