1964(昭和39)年、東京五輪の祭りが過ぎ去った後、日本を襲ったのが物価高と不況でした。物価が上がり、米価が上がり……、その手当こそ日本の莫大な借金の幕開けだったのです。(アーカイブマネジメント部 疋田 智)
五輪の祭りがあけて
東京五輪は「日本の戦後復興を世界に見せる」という、国を挙げてのお祭りでした。
1964年は、先進国入り(OECD加盟)、海外渡航自由化などと日本が国際社会に返り咲いた年。東京五輪はその象徴ともいうべき「世紀の祭典」だったのです。

新幹線や首都高をはじめとするインフラの建設が行われ、日本中が五輪特需に沸きました。
その五輪が大成功のうちに幕を閉じ、その後に残ったものは……。