被災地の大動脈、国道249号について、国土交通省は地震と豪雨で被災した箇所の本復旧の方針を固めました。

現在のルートで復旧が難しい区間については、隆起した海岸に道路を整備したり、新たなトンネルを作ったりして完全復旧を目指します。

国土交通省は、地震や豪雨で被害を受けた国道249号のおよそ53キロについて、県に代わって復旧工事を進めていて、2024年12月までにすべての区間で通行が可能になりました。

ただ現在も仮復旧の状態が続いていて、国交省は26日本復旧の方針を発表しました。

輪島市門前町と市中心部を結ぶ中屋トンネルは地震からの復旧工事中の2024年9月、再び大雨の被害を受け、当面は今年夏までに2車線での通行を確保します。

本復旧では、さらに市街地側の出入口付近に新たなトンネルを設けるということです。

また珠洲市の逢坂トンネルも、土砂崩れの被害が大きく現在のルートの復旧が難しいことから、内陸側に全長2.5キロの新たなトンネルが作られます。

輪島市の白米千枚田と大川浜周辺の2か所も、現在のルートでの復旧は困難とされ、地震で隆起した海岸の上に新たな道路を設けます。

一方、珠洲市大谷地区のループ橋と大谷トンネルについては、これまでの設備を活用して地震以前と同じルートで復旧工事が進められます。