桜島が大規模噴火した際、周辺の市町村への避難先をあらかじめ決めておくことなどを盛り込んだ避難計画が正式に決まりました。
国は、鹿児島県内11ある活火山のうち6つについて「火山ごとの避難計画」の整備を求めていて、「霧島山」はすでに策定されています。
桜島に関しては市町村をまたぐ広域避難も想定されていて、鹿児島市と垂水市がそれぞれ広域避難を計画していましたが、桜島火山防災協議会などは26日、「桜島」として統一した避難計画を策定しました。
市や町が地域ごとの避難先を定め、県境をまたぐ場合は、県が他県と調整するとしています。
(県危機管理課 黒崎光生課長)「(避難計画を踏まえ)県や市町村で地域防災計画をつくっていく。大量降灰を含め、県民に火山の災害のリスクがあると周知していきたい」
一方、気象庁の検討会が今月25日、3センチ以上の降灰で発表する「火山灰警報」を新設する方針を決めましたが、運用の際は、今回の避難計画に反映させる方針です。