■吉光さんに追いつけない28歳(職業・キャスター)「速い!マラソンじゃない!」

そんなパワフルな吉光さんの練習に、私も少し参加させていただきました。

(杉澤記者)「速い!」



私は「1キロ7分のペース」で走るのがやっとでした。フルマラソン3時間を切る、「1キロ4分20秒」のペースには、まったくついていけません。
(杉澤記者)
「速すぎる…マラソンじゃないですね」

(吉光和恵さん)
「ありがとうございました」
■マラソンは趣味 疲れていても「仕事もするし、家事もする!」


そんな吉光さんは、グラウンドの外でもマラソンのためのこだわりが。食事も「エネルギーを補給するための献立」を意識しているといいます。

(吉光和恵さん)
「長く走った時は、塩分不足にならないようにはしています」

夫は他界し、今は息子と二人暮らし。平日は支援学校で働いています。



-走って疲れた、家事したくないなと思うことはないですか?
(吉光和恵さん)
「あくまでマラソンは趣味なので。『パッチワークを2時間したから、あとは家事しない』というのはないじゃないですか、それと一緒で、2時間走ったからあと家事しませんというのはないですね」
■健康のためだけではない、新たに加わった「走る目的」とは






走り始めて今年で10年。吉光さんは今、マラソンが持つ「力」を感じているといいます。そのきっかけになったのは、3年前のそうじゃ吉備路マラソンでした。
(吉光和恵さん)
「西日本豪雨のあとですよね、これって。走るという趣味を、みんなしていいものかどうか」
「気持ちが沈んでるからこそ走ってほしいじゃないですか。『もう一回走ろうよ』と言いたかったですし、サブ3もしたかったですし。いろんな思いもあったから、『勝ってやる』って思って」
「そのとき応援に来てくれていた友達が、もう一度走り始めてくれたりとか、自己満足ではない、少しはお役に立てたかな」