一見、普通のビール。飲んでみると…バニラの香りや滑らかさを感じる。ひと口に「ビール」と言っても、100種類以上あるというからビールの世界は奥深い。
与那原町東浜に2023年に開業した、クラフトビールの醸造所、「アガリハマブルワリー」。
年に一度開催される国内ビールの品評会で去年、3銘柄が金賞と銀賞を受賞した。今年も2種類の品が銅賞を受賞して注目を集める、新進気鋭のブルワリーだ。
よく私たちが口にする、大手メーカー製のビールは、ラガーと呼ばれるものが主だ。喉ごしの良さと、ほどよい苦みが味わえる。それに対して “クラフトビール” は…?

▼アガリハマブルワリー・與那城圭 店長
「うちだとエールビールが多くてキレのよさもあるんですが、温度帯で香りがかなり強かったりするので、フルーティーな香りが楽しめるビールがうちの特徴だと思う。自分が飲みたいもの、作ってみたいものが日々(アイデアが)出てくるので、それを味として表現できる」
使用する酵母の種類で、大きく「ラガー」と「エール」に分類されるビール。その中でも醸造期間が短く、フルーツやスパイス、ハーブなどの材料を使用することで特色のある味わいが生み出されるのがエールビールだ。
酒税法が改正された1994年から全国各地で小さな醸造所が作られ、地域の特産品などを原料に使った、いわゆる地ビールブームも生まれた。