去年、荒茶の生産量が日本一になった鹿児島県。県内各地でことしの取り引きが本格化するのを前に、種子島では新茶の摘み取りが始まりました。
種子島は、温暖な気候を生かして栽培された日本一早い「走り新茶」の産地として知られています。
26日は「松寿」と呼ばれる種子島独自の品種の摘み取りが西之表市で始まりました。
(生産者)「今年は冬寒くて、お茶の木も十分休眠して良いお茶になった」
また、鹿児島市では、荒茶生産量日本一を追い風にしようと県内の茶業関係者らおよそ250人が集まり、消費拡大に向けた取り組みについて話し合いました。
海外向け需要の高まりで相場の上昇が見込まれる中、関係者からは期待の声が聞かれました。
(南さつま市 生産者)「良い芽が出てきているところなので楽しみ。期待している」
(錦江町 生産者)「日本一に恥じないお茶づくりと、消費者においしいお茶を届けられるよう一生懸命つくっていく」
(茶販売業者)「世界に鹿児島のお茶を販売するという意気込み。生産農家とシェアして未来を切り開いていけたら」
県本土の一番茶の出荷は来月から始まる見通しです。