日産を立て直すための三つのキーワード 社内の混乱ぶりにも苦言を呈す

エスピノーサ次期社長は立て直すためのキーワードが三つあると語った。
一つは「スピード」。市場はダイナミックに変化し、地政学的な要因や、規制がめまぐるしく変化するなかで、機敏に対応するため開発期間の遅さを是正する必要があると説明。これまで新型車の開発に55か月かかっていたものをまずは37か月に短縮していくという。
二つ目は混乱が続いているなかで「経営の安定性」を挙げた。
そして最後の三つ目に挙げたのは「共感能力」。エスピノーサ次期社長によると「日産社内は共感能力が弱い」という。「人間は危機的状況に直面し厳しい状況になると、他人のせいにする。そうではなく、まずは他の人たちが抱えている問題を理解しなければならない」と日産社内の混乱ぶりについて苦言も呈した。