復興に必要なものとは
被災地の復興に必要なのは、インフラの復旧、新しい建物のような公共事業の箱物だけではありません。
小高でも、新しい建物が次々にたつ一方で、「ひまわりカフェ」がある交流施設のような、以前からあるものを活用していない、あるいは無くなってしまったという声をよく聞きます。
こうした居場所は他にも、小高に移り住んだ人が一昨年、震災前は寿司店だった建物を、「青葉寿司」の看板など外観はそのままに、カフェとパン屋、そして貸しスペースにしました。
名前は「青葉寿司」をもじって「アオスバシ」。電車や近くの陸橋からよく見えて、地元の人にとっておなじみの建物で、気軽に立ち寄れて、交流できる場所を目指しています。
福島第一原発事故の収束は見通せず、復興いまだですが、小高商工会女性部の「ひまわりカフェ」が生まれ、続いてきた意味は大きいと感じた取材でした。
TBSラジオ「人権TODAY」担当: 崎山敏也記者