142年の歴史に1つの区切りを迎える学校もあります。

霧島市牧園町にある1883年創立の三体小学校で開かれた修了式。全校児童5人で、来年度、新入生がいない上、3人が転校することから、この春で休校します。

(2年生)「さびしいと思った」

Q.残念な気持ちもあった?
(5年生)「あと1年で卒業なのに」

三体小学校には「どんぐりピアノ」と名づけられたピアノがあります。73年前、子どもたちが、拾い集めたどんぐりからクヌギの苗5万本を育て、その収益などで購入しました。

(5年生)「歌っていて、いい音色だなと思っていた」

学校行事や年に1度のコンサートで70年以上、大切に使われてきました。

26日は、学校の休校式も開かれ、住民や卒業生らも出席。学校でのコンサートを企画してきた「どんぐりピアノの会」入来慶子会長の演奏にあわせてみんなで歌を歌いました。

(♪どんぐりピアノの歌)『みんなで植えたあの丘にそして買ったのこのピアノ』

(住民・卒業生・74)「本当に残念、いい所なのにもったいないですね」

どんぐりピアノは休校の間、霧島市が管理し、コンサートは、地域の公民館とどんぐりピアノの会で続けていきます。

(どんぐりピアノの会 入来慶子会長)「これからも、地域の方とどんぐりピアノの会と協力してしっかり残していきたいと思います」

どんぐりピアノはこれからも、地域に音楽を届けていきます。