けさ(3月25日朝)、熊本市で市電が電停に停車していた車両に追突し、運転士と乗客合わせて7人が重軽傷を負った事故で、九州運輸局が熊本市交通局に対して文書で「警告」を行いました。

きょう午前8時30分ごろ、熊本市中央区の熊本城・市役所前電停で、上熊本行きの市電が停車していた田崎橋行きの市電に追突しました。

熊本市交通局などによりますと二つの車両にはそれぞれ約30人の乗客が乗っていて、この事故で運転士1人と乗客6人が病院に運ばれ、このうち乗客2人が骨折し、2人が足を縫うけがをしました。

この事故を受けて九州運輸局はきょう、「軌道の安全輸送の確保について(警告)」とする文書を熊本市交通事業管理者に出しました。

熊本市交通局

文書では去年9月20日付で輸送の安全に関する業務を適切に実施するように指示し、現在も最終報告に向けて改善に取り組んでいる最中であることを指摘。

そのうえで、「社会的信頼を失墜させる事故であり、軌道経営者として事の重大性を十分に認識するとともに、早急に事故の詳細にわたる原因究明と再発防止策を講じ、安全輸送の確保に万全を期すよう厳重に警告する」として、文書による速やかな報告を求めました。