災害発生時に孤立した地域などに最大で40キロの物資を運ぶことができる、大型の物流ドローンが県に寄贈されました。

JA共済から県に寄贈されたのは、大型の物流ドローン「DJIFlyCart30」で、大きさはおよそ3メートル、本体の重量は40キロ、8枚のプロペラを使い、最大で40キロの物資を運搬可能です。

また、バッテリーを2つ搭載した場合には、16キロの距離を飛行できるということです。

去年1月に発生した能登半島地震では、道路が寸断されて孤立した集落への物資運搬に大型のドローンが威力を発揮しました。

(中村時広知事)
「(先日)今治地域で山林火災が発生しました。災害はいついかなる時に襲ってくるか分からないので常に緊張感を持って対応する必要がある」

(JA共済連愛媛・安永大雅調査役)
「(災害時)愛媛県が不安な中で物資を届けてくれる『私たちを忘れていないんだ、大切に思ってくれている』と実感してもらえるのも、このドローンかと思う」

(県防災危機管理課・芝浩次担当係長)
「ドローンを地上に着陸させることなく、荷物を降ろすことができる」

今回初めて県が所有することになったこちらの大型物流ドローン、操縦には特別なライセンスが必要で、県では現在、2人の職員が所持しています。

そのうちの1人は…。

(県防災危機管理課・芝浩次担当係長)
「(記者:大きなドローンですね)そうですね。やはり小さなドローンとは違い、安全に飛ばすためには日ごろからの訓練を重ねて、習熟度を高めていきたい」

この日、合わせてJA共済との間で結ばれた防災に関する協定では、県と共同で訓練を実施することなどが盛り込まれました。